毎日新聞 和歌山版に「らく段」の記事が掲載されました

和歌山県1社1元気に登録された可搬型階段昇降機「らく段」について、

和歌山県商工観光労働部企業振興課担当者と毎日新聞大阪本社中川記者がゴールデンウィーク前に弊社に取材に来て頂きました。有り難うございました。

↓5月10日毎日新聞 和歌山版 記事原文

 

「マルトミレンタ=和歌山市 可搬型階段昇降機「らく段」 介護者の重労働を軽減 /和歌山」

 

 専業とする建設機械のレンタル・販売は、大小の業者がひしめき合い、景気の低迷も重なって業界が飽和状態になっていたそうだ。「新しい分野に活路を見いださないと……」。先代から後を継いだマルトミレンタ(和歌山市)の冨田博文社長(62)は思案した。

 介護福祉施設の知り合いや病院を経営する知人らから、介護職員の重労働や看護師不足など現場で抱える問題を何度となく耳にしていた。使い勝手のいい機器が労力を軽減することは仕事柄よく知っている。「何か役に立つことができるんじゃないか?」。そう考えて十数年前、福祉・医療の分野に参入した。ストレッチャーや電動車椅子、担架の販売や福祉車両のレンタルなどを扱い、マルトミケアハートと命名した福祉介護事業部の売り上げは、今では全体の約40%を占めるまでになったという。


 その中で独自に開発した「らく段」は、人を載せて電動で階段を昇降する機器。介護者が体の不自由な人を車椅子ごと、あるいは抱きかかえたりして階段を上り下りしないで済むように工夫した。

「体が思うように動かない人は、世の中のいろんなところで生活しています。でも、エレベーターのない場所がいっぱいある。設置している病院や介護福祉施設であっても、災害で電気が止まると大変なことになります」。戸建てやマンション住まいの人、学校、介護タクシーなど、引き合いは多方面からあるそうだ。

 座席背面の走行用ゴムベルトの角度を階段の傾斜に合わせて調節し、沿うように昇降させる。安全のために必ず2人1組になり、簡単なタッチボタンで操作する。「平地では車椅子の代わりになります。折りたたんで持ち運ぶことができる可搬型なので、車の後部座席やトランクに収納すれば、体の不自由な人の外出範囲が広がるといった利点もあるんです」。冨田社長は説明する。


 新たに、重い荷物を運ぶための可搬型階段昇降機を企業の要望を受けて作った。コピー機運搬専用、ボンベ運搬専用といった特化型の階段昇降機も受注生産するようになった。見越していたわけではないが「用途はもっと広がっていくと思います」。

【中川博史】 

 

https://mainichi.jp/articles/20210510/ddl/k30/020/247000c